こんにちは、税理士のおぎーです。
今回は、相続におけるリバースモーゲージとは(家を手放したくないけど、残してもしょうがない時は活用しよう)について
先日の雪山にて
相続における自宅の取り扱い
相続における自宅の取り扱いについては、昔であれば子の長男であったり、同居している方が相続するのが一般的でした。
しかし、現代においては相続で自宅を引き継いでもらいたくても、子供がそれぞれマンションを買ったり、家を建てたりしているとどの子供も相続したがらないということもありえます。
自宅は、
「相続の時に売ってもらって現金化して子供達に分けてもらう」
という方法と
もう一つ
「生きている間に自宅を現金化してしまう」
という方法があります。
生きている間に自宅を売ってしまったら住むところがなくなるので売却という意味ではないです。
「リバースモーゲージ」制度
住み続けながら自宅を現金化する方法として「リバースモーゲージ」制度というのがあります。
この制度を利用すれば、生きている間に自宅を担保に融資を受け、自宅所有者が亡くなった後に自宅を売却して一括返済をするという方法です。
資金を融資してくれるのは銀行などの金融機関であり、融資条件は様々ですが
55歳や60歳などの一定の年齢以上であれば、担保評価額を基にした一定の金額の範囲内でお金を借りることができます。
メリットとしては
・住宅ローンが残っているのなら、リバースモーゲージを利用して一気に返済をすることができる
・現金が必要となった時にその都度融資が受けられるので、老後の資金に当てることができる。
デメリットでは
・マンションの場合はハードルが高く一定の要件を満たさなければ制度を活用することができない
・そもそもの担保評価額が低ければ希望の金額の融資を受けることができない
マンション持ちの都心在住の方や土地の評価が低い地方の方であれ、デメリットもありますが活用する価値はあります。
そもそもの制度を知らないという方も多いので
自宅は子供達に引き継がせたくないや現金化して生きているうちに使ってしまいたいと思う方はぜひ活用してもらいたい制度です。
まとめ
「リバースモーゲージ」制度
一定の年齢に達すれば自宅を担保に融資を受けられる制度です。
一般の方が知っていることはまだまだ少ないですが
年金の支給額が減ってきつつある現状では、老後資金の一つの方策として検討すべき制度かと思います。
【編集後記】
天気予報通り、本日は四国でも平野部で雪でした。
ただ、隣町は全然雪が積もってないのに、事務所近くの町では雪が積もっている状態でして狭いエリアで雪が降っている地域と降っていない地域があったので不思議な感じでした。