こんにちは、税理士のおぎーです。
今回は著書『ひとりビジネスの教科書』(自分の強みを生かして起業を考えよう)について
読み過ぎてボロボロの本
ひとりビジネスのコンセプト
「伽藍を出て、バザールへ行こう」
これは佐藤伝著の『ひとりビジネスの教科書』の冒頭で書かれている言葉です。
意味は
「会社という古い組織(伽藍)を出て、ひとりビジネス(バザール)を目指そう」
という意味です。
初めてこの書籍を見た時に、なんて希望に満ちた言葉だ。というのが当初の感想。
ですが、本書ではさらにこういっています。
実は独立や起業という行為を、自由と変化の象徴のごとき「夢の世界へのチケット」ととらえるのは、すこぶる危険な間違った見方です。
つまり会社が嫌だから
人間関係が気まずいから
給料が低いままだから
人の下で働くのが嫌だから
といった理由で、一時の感情で辞表を叩き付けて無計画で会社を興しても、わずか5年の間に85%が解散または倒産の憂き目に会う可能性があるからです。
明るい面だけ強調され、暗い面が見れていない典型的な例ですね。
では、どうすればいいのか。
「伽藍を出て、時にはバザールへ行こう」
というのが、成功するためのヒントです。
会社を辞めなくても、自分らしい形で自宅起業「ひとりビジネス」をする方法を本書ではご紹介しています。
著書との出会いは1年前
実は、最近読んだ本というよりは、著書とは1年前に出会っています。
1年前と言えば、税理士官報合格して、この勢いですぐにでも会社に辞表を叩き付けてやろうとしていた時期。
結局は、妻の反対で、計画は実行できなかったのですが、
じゃあ、働きながらでも自分で出来る事はないかなと考えるきっかけになったのがこの本です。
どちらかと言えば、士業向きの本ではなく、
物品関係のネット販売を開業したいとかの「商品ありき」でのひとりビジネスです。
ただ、それでも自宅起業でひとりビジネスを考えた時に、ヒントとなるものが沢山あるのが本書です。
そして文章も簡単に書いていて読みやすいのですがさらっと難しいことも提案してきます。
起業するにあたり
あなたの興味は何なのか
あなたの強み、経験は何なのか
それをお金に換えることができるのか
をまず最初に考えさせられます。
これを下地に
・「自分ブランド」の構築
・「インターネット」活用術
・「集客」テクニック
・儲かり続ける「お金」の仕組み
・「ひとりビジネス」の成功習慣
へと続いていきます。
セミナー等をする時にもそうなのですが、自分が何者で、何が強みなのか、何を伝えることができて、それに対して聞く人はお金を払いたいと思うのか。
それができていないと聞く側の人はわざわざ「お金」を払ってまでその人の話を聞きたいとは思わないはずです。
これがビジネスを起こす場合にも必要なの事なので
じっくりと上記の事を考えながら強み・お金の流れを作っていくというのが必要になってきます。
税理士の立場では
ちなみに税理士の立場では、今現在持っている強みは
「信用」です。
初めてお会いする方でも、
「職業は税理士です」
と答えれば、相手の方はある程度信頼してくれます。
ただ、今の時代は資格があって信頼があるからと言ってそれが「強み」になるわけでなく
インターネットで検索すればたくさんの税理士が出てきます。
その中から「あなただからお願いしたい」と選んでもらえる税理士にならないといけないので
法人メインの税理士なのか
法人だと、大企業向けなのか中小企業向けなのか
銀行融資に強い税理士のなのか
個人だと確定申告に強い税理士なのか
資産税に強い税理士なのか
専門性の中でさらに「強み」を発揮していかなければなりません。
資格だけで胡座をかくと痛い目(何カ月も顧客が来ない状態)をみますが
まずは「信用」という強みを生かしながら、さらに強みをかけ合わせていくべき時代なのかなと思います。
まとめ
著書『ひとりビジネスの教科書』
初めて読んでから、1年以上経ちますが自分の考え方を変えるきっかけとなった本です。
独立という甘い言葉だけに惑わされず、地に足付けた行動をする為にぜひ読んでいただきたい一冊です。
【編集後記】
昨日は、四国相続診断士会の役員会と忘年会を兼て高松へ。
来年の予定や会の方向性などを決める有意義な時間となりました。
ちなみに、診断士会の立ち上げも「ひとりビジネスの教科書」がきっかけで今年立ち上げました。
ひとりだけどひとりじゃない
チーム〇〇を作ろうということで
改めて本の影響力は凄いですね。