こんにちは、税理士のおぎーです。
今回は税理士受験時代の同志について
法人税受験時代から数えると9年の付き合い
税理士となるために受験時代、愛媛県の大原簿記専門学校に通っていました。
様々な仲間にも恵まれて、今でも交流のある仲間がいます。
法人税受験時代に教室講座を受講していたのですが、その時に出会ったのが当時同じく受験生だった税理士のS先生(通称彼とします)。
出会ってから
1年目、法人税は2人とも不合格
2年目、法人税僕合格、彼不合格
3年目、消費税2人とも合格
4から6年目
僕は相続税で官報リーチだったのですがこの間ずっと不合格
彼は法人税で官報リーチだったのですが同じくずっと不合格
7年目、僕相続税不合格、彼法人税官報合格
8年目、僕法人税官報合格
去年、1年遅れで僕も税理士試験合格したのですが、この期間雨の日も風の日も大原の自習室に通って二人で勉強してました。
辛い時も嬉しい時も一緒にいたので、仲間というよりは同志ですね。
先だって彼が独立、開業
当初の予定では考えていなかったかもしれないのですが、訳あって彼が昨年独立開業。
ひとり税理士著書である井ノ上陽一先生を師事してとの事でした。
当時はまだ、ぼくも税理士受験生時代でしたので、羨ましくもあり、頑張って欲しいなという気持ちでいっぱいでした。
ブログも平日更新して、情報発信していたので、顧問先も少しずつですが獲得していたので順調かなと思っていました。
ただ、去年の年末からブログで雑多な記事が多くなってきたので「逆に大丈夫?」と。
他の様々なひとり税理士のブログも日々みていたのですが、それぞれに特徴や強み、専門性があります。
それが彼のブログからは伝わってこない(僕も人の事言え無いのですが汗)
ひとり税理士だけでは強みにならないから、他も掛け合わせたらと。
例えばひとり税理士✖️
①個人課税関係めちゃめちゃ詳しいですよとか
②農業やってたので税務から作物の作り方までサポートしますよとか
③法人の財務体質改善するので財務部長まで代行しますよとか
ただ、税理士であるだけでは他の税理士とは差別化できないので、地方の地域性にあったやり方が少し見出す必要があります。
この辺はブランディングだったり、マーケティングだったり、絞り込みの営業が深掘りする必要があるのですが、よくよく聞いてみると出来てなかったのかなと思います。
そして、本人のブログでも書いていたのですが、体験していない事を書く事も出来ないし、強みにする事も出来ないと。
例えば
相続、事業承継
税務調査
キャッシュフロー
などですね。
独立後、体験すればよいといっても強みにするには時間が掛かります。
そして思うように結果が出なくなった彼は結局どうしたのか?
開業から半年で閉鎖の道を選びます。
個人的には1年ぐらいは我慢して事業を継続してもらいたかったのですが、仕事がない状況など精神的に苦しかったのも確かだと思います。
結局は
諸先輩達がひとり税理士として多くの成功例を出していますが、ひとり税理士として、独立開業したからといってバラ色の人生が待っているとか必ず成功するわけではありません。
成功もあれば失敗もあります。
迷っているなら即、独立開業した方が良いという声も有りますが、
個人的には冷静になって一歩止まって考えた方がよいと思います。
かくいう僕も去年官報合格したら即今の事務所を辞めて、独立しようと考えていました。
結局は妻の大反対にあい、失敗に終わったのですが、今は立ち止まって良かったと思っています。
今の事務所で働きながらでも、独立する準備する事も出来ますし、勉強もできます。
さらにセミナーコンテストなど新しい事にもチャレンジする事で、今まで事務所と家と専門学校だけを往復する狭い世界だったのですが、そこから一歩外に出るとまた世界が広がりました。
勤務として働きながらでも、出来ることはたくさんあります。
それをするかしないかで、また今後独立を考えた時には状況が変わってくるものだと思います。
【編集後記】
S先生、事務所閉鎖後は新しい勤務先となる税理士法人へ転職し、旅立っていきました。
ちょうど先週土曜日に会って、今回の事の顛末を聞いたのですが、今回の事例をフィードバックしてもいいよということで、今回の記事を書きました。
これから税理士として独立開業を考えている方の一助になればと思います。
また失敗学とは書きましたが、今回のことは失敗でもないですし、負けでもないと思います。
S先生の人生はこれからも続きます。
これからの健闘を祈ると共に、またいつか成長して愛媛に舞い戻ってきてもらえればと思います(^-^)