こんにちは、おぎーです。
税務調査での出来事ですが、平穏無事に終わる時もあれば荒れる時もあります。
今回は過去の税務調査で荒れた場合について。
最初はただの個人の税務調査だった
年1回、個人の確定申告をしているお客さんだったのですが、ある日税務署より連絡があり個人の税務調査を2日間に分けてしたい旨の連絡がありました。
所得自体は給与所得、不動産所得、個人の確定年金の雑所得ぐらいであったので、2日間も?という疑問はありましたが、うちの所長とも相談して調査の立ち合いを受ける旨を了承しました。
後日、個人のお宅で税務調査を行ったのですが、初日は特に一般的な普段の不動産取引の事や、世間話、資料の確認等で終始していたんですね。
ただ、2日目に核心に迫ってきます。
重要なことは最後に出してくる
調査官の特徴にもよるかと思いますが、その時の調査官は大事なことは最後にしてきしました。
調査官(以下、調):「〇〇さん、正直に答えてほしいのですが、何か隠していることってありますが?」
お客さん(以下、客):「特に隠していることもないのですが、、、」
調:大きな声で「〇〇さん、〇年度に金の売却を行ってるんじゃないんですかね?」
僕もその時同席していたのですが、「あっ」と思いました。
その為の今回の税務調査だったのかと。
客:「わしゃ、そんなもんは知らん」
調:「おかしいですね、〇〇さんは知らんはずはないんですよ、あのね、金の取引も税務署では把握することができるんですよ」
客:「わしの記憶にはないから知らんわ!」
調査官も業を煮やして、A4の一枚の取引履歴を出してきました。
そこには確かに〇〇さんの名義で金の売却の履歴が。
その時は取引先の名義は明かさなかったのですが、大阪の業者が四国まで出向いて、家にある金を小遣い稼ぎで売った模様でした。その営業からは、金の取引に関して確定申告する旨は言わなかったとのこと。
追い詰められたお客さんも
客:「お前ら、そんなことで訪問してきたんか!もっと税金とるところもあるだろうが!、、、etc」
興奮したお客さんも放送禁止用語を連発して、調査官を罵倒します。
調査官もそれに応じて、
調:「逃げも隠れもしないので、いつでも税務署に来てくださいよ、ただし、税金はちゃんと払ってもらいます。」
お客さんも最終的に奥から短剣を持ってきて、調査官を追い返そうとしましたが、そこでやっと所長と僕も割って入りお客さんをなだめました。
現場では本当に修羅場だったので、「税務調査とはこんなものなのか」と税務調査立ち合いの初期のころは心底身震いしました。
税務調査時に我を忘れたら負け
ある程度は調査官もお客さんを興奮させるように仕向けた向きもあったかもしれませんが、最終的にはお客さんも冷静になり後日過去の金の取引を確認して、修正申告と追加納付を納めました。
お客さんが感情的にキレた時点で非を認めているので、指摘された事項は修正すべきという結論に達しました。
今回の話は、修羅場になるという事でしたが、すべての税務調査の現場がこういった状況になるわけではないです。
法人の税務調査などほとんどの場合は、論理的に話を進めていく場合が多いので淡々と進んでいくのですが、個人の場合特に税務署が何か修正申告すべき資料等を掴んでいる場合は、調査官も強気で来るので荒れる場合が多かったりするのかなと思います。
ただ、調査に立ち会う場合はあくまでも冷静に客観的に見ながら調査を進めていかなければいけないのかなと思います。
調査官の指摘にすべて賛同するわけでもなく、多くの場合はグレーの部分を白になるのか黒になるのかを条文の根拠等に照らして反論してきます。
調査官の指摘が間違っていることもあるので、正しい対処法は身につけていくべきだと思います。
【編集後記】
wordpressでの平日毎日更新を始めました。
まずは、書くのアウトプット続けていこうかと思います。