こんにちは、税理士のおぎーです。
今回は、税理士試験の合格ラインの1点前後の泣き笑いについて
一般的な合格ライン
税理士試験の本試験においては大手の予備校において、合格ラインの読みというのが予想されます。
国税庁における合格発表においては、合格不合格の通知以外に
不合格の場合に、アルファベット
A・B・C・D・E判定
A(59〜50点)
B(49〜40点)
C(39〜30点)
D(29点以下)
はありますが具体的な点数は公表されていませんでした。
なお、30年度の第68回税理士試験からは不合格者に対してアルファベットに代えて得点が通知されます。
注)得点は総得点のみ通知で、得点に関する照会は応じられないとのことです。国税庁より
過去のアルファベット時代から省みても
A判定であれば「あとちょっとで合格点」とみてとれます。
では、合格ライン前後はどれぐらい人が密集しているか、サンプルで見てみましょう。
予備校の実力判定公開模擬試験の得点分布表
5月以降の実力判定公開模擬試験からは初年度受験者も複数年受験者、通学クラス・通信クラス隔たりなく同じ条件で模試が実施されます。
大手の予備校では実名までは公表されませんが、おおよその得点分布表は公開されています。
サンプルまでに第3回実力判定公開模擬試験の簿記論から
ざっと見ると100点を起点に山なりに人数が増えて0点に近づくほど人数が減っていきます。
模試の受験者数が1601人
上位 10%(160位)で86点
上位 20%(320位前後)で81点
人が一番密集しているのが76点で同じ点数の人が全国に48人もいます。
29年度の本試験を見ると
受験者が12,775人
合格者1,819人
合格率14.2%
受験者は全国の予備校生や自主学生を含めてなので一つの専門学校では上位20%程度が合格できる人達とくくられます。
そして注目すべきは得点分布表の81点前後
80点で 32人
79点で 41人
78点で 39人
3点違うだけでも100人弱の人が同じ点数かそれに近い点数で受験者が密集しています。
ちなみに国税庁は公表されていませんが、本試験でも恐らくこれに似た得点分布表になります。
優秀な方から合格していき、合格ラインギリギリになると1点の差で死活問題(合格できるかまた一年勉強するか)になってくるわけですね。
ちなみに、自分自身は相続税法において官報合格年度の前年まで本試験において5年連続A判定をもらっています。
あと2点から5点得点できていれば、、、、合格
というタラレバを5年続けたので1点の重みを重々分かっているつもりです。
最後の最後はケアレスミスを無くしていくなどの細かい話になってくるのですが、普段の模試から1点の重みを得点分布表から分かっているか分かっていないかは本試験までに結構大事な差であったりします。
まとめ
1点の重み。
6月7月の大手予備校の模試などは得点を取れるところと取れないところがはっきりしてくるので、得点すべきところをきちんと得点できているかは非常に大事だったりします。
難しいところに時間を取られすぎたとか
理論を書きすぎたとか
全体として時間が無かったとか
色々理由づけはあるのですが、取れるところから得点するというのは試験では鉄則です。
テクニック的なことは色々あるのですが、本試験に向かうにあたり合格ラインにどれぐらいの人数がいるのかを把握するだけでも自分自身の現状の立ち位置と同じく対策の一歩になります。
【編集後記】
梅雨入りでの気温の変化に体調も重くなりがちに。
体調を崩さないためにも、体のケアが大切な時期ですね。