こんにちは、税理士のおぎーです。
今回は起業一年目のお金の教科書(起業したからにはお金は大事)
今井孝著の新作
独立や起業を考えた時から読んでいるのが今井孝著の
「起業一年目の教科書」
という教科書シリーズ。
著者自身も起業一年目当初はセミナーを開催しても閑古鳥が泣き、数百万円の投資をして制作した商品は売れず在庫の山、ネット広告につぎ込んだ資金は一瞬で消えてしまうという、散々な「起業一年目」を過ごした方です。
そういった体験を踏まえて
独立一年目や起業一年目でどういった行動をすべきかを分かりやすく解説しています。
僕自身も大きな影響を受けた本のひとつであるのですが今回は新作が出たので、ご紹介までに。
「起業一年目のお金の教科書」
新作はタイトル通り、
「起業一年目のお金の教科書」
ということで、今回は誰もが通る起業
一年目の「お金」を題材としてます。
例えば、自分自身は職業上、個人や中小企業の会計・税務面のサポートをしてます。しかし、だからと言って「お金のプロ」というわけではないのです。
試験勉強上は、財務諸表とは、損益計算書とは、法人税法・消費税法とは、ということで細かく条文上の説明をできるわけですが、その基となる「お金」には詳しくなかったりします。
ただ、過去の失敗体験上、どんなに偉くても「お金」についてはちゃんと学んでおくべきだと思います。
それは起業一年目でも当然のごとく。
そんな誰もが通る「お金の悩み」について。
本書では一般的な「お金」を稼ぐ方法論というよりは
「お金」との付き合い方の感情論に重点がおかれています。
お金の悩みで代表的なのは
「お金があれば、うまく行くのに、、、」
この一言に尽きますね。
良いビジネスプラン、良い人材、良いアイデアがあるのに
お金が無いがために実行できない。
ビジネスにおいては何をするにもお金の問題がついて回ります。
冷静な判断が出来れば大きな損害や路頭に迷うこともないはずなのに
「お金は感情に大きな影響を与える」
が為に冷静な判断ができない場合が多々あります。
そうならない為に前もっての準備や知識が必要なのですが本著ではそういった
起業一年目に陥りそうな悩みを章立てて端的に説明してます。
・お金をかけずに起業する
・ゼロからお金を生み出す
・自信を持って価格を上げる
・お金をかけずに売る
・チームとお金
・お金の呪縛から自由になる
小さなことからコツコツとではないですが、最初はお金をかけずにビジネスを進めることを提言しています。
いわゆる「スモールビジネス」ですね。
そこから小さな失敗と成功を繰り返しながら、起業一年目を乗り越えていくべきだと。
そして個人的に大事だと考えているのが
「チームとお金」
どうしても起業当初だとなんでも「ひとり」で物事を進めがちですが、
「チーム」で進めたほうが物事のすすむスピードは早いです。
僕も相続「チーム」とセミナー「チーム」という全く別のチームがあります。
それぞれのチームで全く別のプロジェクトを動かしているのですが、それでも「ひとり」でやるよりもスピードは早いです。
その中でも問題になるのが「チームとお金」との関係。
その問題解決策も、本書では触れています。
考え方は僕自身も実践しているのですが
チームの中では他の方が先に利益を得てもらって、自分は一番最後にもらうこと。
まずは他人に与えて、後から自分がもらうことは日頃のチーム内でも実践しています。
最後は「お金の呪縛から自由になる」こと。
これは、起業一年目以降でも課題となることですが
お金は大事ですけど、お金から自由になること。
他の書籍の言葉を借りるなら
「お金からの奴隷解放宣言」です。
起業したからには、経済的にも精神的にもお金から自由になるのが願いであり・目標であったりします。
まとめ
「起業一年目のお金の教科書」
「起業」もそうですが、「お金」も学校では教えてくれないことです。
お金の稼ぎ方という本は多く出ていますが、本書では稼ぎ方よりも
お金の「考え方」を重視しています。
「考え方」ではどうしても宗教的なイメージになってしまうのですが
対象者は起業一年目です。
そういった意味でもビジネスライク的な部分もあるので起業・独立を考えている方やお金について勉強したい方は読んでもらいたい一冊です。
【編集後記】
本日は神戸へ。4月に入って関西に行く機会が増えたのですがしっかり学んで帰りたいと思います。